意味深長の意味と読み方
「意味深長」とは、言葉や行動の裏に深い意味が込められていることを表す四字熟語です。読み方は「いみしんちょう」で、表面的な内容だけでなく、もう一歩踏み込んだ含みがあるときに使われます。
意味深長の意味をわかりやすく解説
意味深長には、大きく分けて二つの意味があります。
- 表現や内容に奥深い趣があること
- 表面上の意味のほかに、別の隠れた意味が含まれていること
もともとは「奥深くて味わいがある」というプラスのニュアンスで使われていました。しかし現代では「何か裏がありそう」「含みのある」といった、やや警戒を含んだ場面で使われることも多くなっています。

「意味深長な笑み」のように、表情や態度に対して使うこともよくありますね。
読み方は「いみしんちょう」
読み方は「いみしんちょう」です。「いみじんちょう」と読んでしまう方もいますが、正しくは「しんちょう」と濁らずに読みます。
意味深長と意味深の違い
「意味深長」と「意味深(いみしん)」は、もとをたどれば同じ言葉です。ただし、使う場面やニュアンスには違いがあります。
「意味深」は略語?それとも別の言葉?
「意味深」は「意味深長」を省略した俗語です。日常会話やSNSでは「意味深なコメント」「意味深だね」のように、くだけた場面でよく使われます。
辞書では「意味深長」が正式な見出し語として掲載されており、「意味深」は略語・口語として扱われるのが一般的です。
- 意味深長:正式な四字熟語。文章やフォーマルな場面向き
- 意味深:略語・俗語。会話やカジュアルな場面向き
- 意味はほぼ同じだが、丁寧さ・格式に差がある
ビジネスや文章での使い分け
ビジネス文書やレポートなど、きちんとした文章では「意味深長」を使うのが無難です。一方、友人との会話やSNS投稿では「意味深」でも違和感はありません。
相手やシーンに合わせて使い分けると、言葉遣いに丁寧さが出ます。
意味深長の語源と由来
意味深長は、中国の古典に由来する四字熟語です。およそ800年以上前から使われてきた、歴史の長い言葉でもあります。


中国の古典『論語序説』が出典
意味深長の出典は、中国・南宋時代の儒学者である朱熹(しゅき)が編纂した『論語序説』です。この中で、北宋の学者・程頤(ていい)の言葉として次のような趣旨が引用されています。
私は27、28歳の頃から論語を読み、文義は理解しているつもりだった。しかし読み込むほどに、その意味深長さを実感するようになった。
ここでの「意味深長」は、「論語の内容には表面的な意味を超えた奥深い趣がある」という、本来の肯定的なニュアンスで使われています。
もともとの意味と現代の意味の変化
語源をたどると、意味深長は「内容に深い含蓄があり、味わい深い」というポジティブな意味が中心でした。
しかし現代の日本語では、「裏に何か意味がありそうだ」という、少し探りを入れるようなニュアンスでも使われます。たとえば「意味深長な発言」と聞くと、「何か隠しているのでは?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
意味深長の使い方と例文
意味深長は「意味深長な○○」「意味深長に○○する」の形で使うのが基本です。ここでは場面別に例文を紹介します。
日常会話での例文
- 彼女は意味深長な笑みを浮かべて、その場を立ち去った。
- 友人の意味深長な一言が、ずっと気になっている。
日常では、相手の言動に「何か裏がありそう」と感じたときによく使われます。
ビジネスシーンでの例文
- 部長の意味深長な発言に、会議室が一瞬静まり返った。
- 取引先からの意味深長なメールの真意を読み取る必要がある。
ビジネスの場面では、発言やメールに隠された意図を汲み取る文脈で登場します。
文章・小説での例文
- その手紙には、意味深長な言葉が綴られていた。
- 老人は意味深長にうなずくだけで、多くを語ろうとしなかった。
小説やエッセイでは、登場人物の含みのある態度を描写する際に効果的な表現です。



「意味深長な」は名詞の前に、「意味深長に」は動詞の前に置くのがポイントですよ。
意味深長の類語・言い換え表現
意味深長には、似た意味を持つ言葉がいくつかあります。場面に応じて使い分けると、文章の表現力が広がります。
含蓄・深遠・奥深いなどの類語一覧
| 類語 | 読み方 | 意味のポイント |
|---|---|---|
| 含蓄(がある) | がんちく | 表面に出ない深い意味や内容を含んでいること |
| 深遠 | しんえん | 意味や道理が奥深く、簡単には理解しがたいこと |
| 奥深い | おくぶかい | 内容に深みがあること。やわらかい表現 |
| 思わせぶり | おもわせぶり | 相手に何かを期待させるような態度。やや否定的 |
| 暗示的 | あんじてき | はっきり言わず、それとなく示すさま |
場面に応じた言い換えの選び方
「奥深い味わいがある」というプラスの意味で使いたいときは、「含蓄がある」や「深遠な」がぴったりです。
一方、「裏がありそう」「何か隠していそう」というニュアンスを出したいときは、「思わせぶりな」や「暗示的な」が適しています。
意味深長のプラス面を強調したいか、含みのあるニュアンスを出したいかで、使う類語を選び分けましょう。
意味深長の対義語
意味深長の反対にあたる言葉も押さえておくと、表現の幅がさらに広がります。
浅薄・表面的などの対義語
| 対義語 | 読み方 | 意味のポイント |
|---|---|---|
| 浅薄 | せんぱく | 考えや知識が浅く、薄っぺらいこと |
| 表面的 | ひょうめんてき | うわべだけで、深みがないさま |
| 単純明快 | たんじゅんめいかい | わかりやすく、裏の意味がないこと |
「意味深長」が「深い含みがある」状態なのに対し、「浅薄」や「表面的」は「中身がない・深みがない」状態を指します。対比で覚えておくと、意味深長の理解がより深まります。




まとめ
最後に、意味深長のポイントを整理しておきましょう。
- 意味深長(いみしんちょう)は「奥深い含みがある」ことを表す四字熟語
- 語源は中国・南宋の朱熹による『論語序説』
- 「意味深」は意味深長の略語で、カジュアルな場面向き
- 類語には「含蓄」「深遠」「暗示的」などがある
- 対義語は「浅薄」「表面的」「単純明快」など
文章でもビジネスでも使いやすい四字熟語なので、ぜひ正しい意味と使い方を覚えて活用してみてください。








