竹と笹の違いは5つ!一目でわかる見分けポイント
竹と笹は同じイネ科タケ亜科の植物ですが、見た目や特徴にはっきりとした違いがあります。
まずは5つの違いを表にまとめました。
下の表で5つの違いをまとめています。
| 比較ポイント | 竹 | 笹 |
|---|---|---|
| 茎の皮(稈鞘) | 成長すると自然に落ちる | 成長しても残ったまま |
| 葉脈 | 格子状 | 平行(縦に走る) |
| 枝の出方 | 1つの節から2本 | 1つの節から3本以上 |
| 茎の表面 | ツルツルで光沢がある | ざらつきがあることが多い |
| 生育地域 | 温暖な地域が中心 | 寒冷地や高地でも育つ |
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
(1) 皮(稈鞘)が落ちるか残るか
最もわかりやすい見分けポイントは、茎を覆う皮(稈鞘・かんさや)です。
竹はタケノコから成長する過程で、茎を包んでいた皮が自然にはがれ落ちます。そのため、成長した竹の茎はツルツルとした緑色の表面がむき出しになっています。
一方、笹は成長しても皮がそのまま茎に残り続けます。茎の節のあたりに薄い皮が張り付いているのが笹の特徴です。

(2) 葉脈の模様が違う
葉っぱをよく見ると、葉脈の走り方にも違いがあります。
竹の葉は、縦と横の葉脈が交差して格子状の模様を作っています。笹の葉は、葉脈が縦方向に平行に走っているのが特徴です。
ただし、葉脈の違いは肉眼ではわかりにくいこともあるため、他のポイントと合わせて判断するのがおすすめです。
(3) 枝の出方が違う
茎(稈・かん)の節から伸びる枝の本数にも違いがあります。
竹は1つの節から2本の枝が出るのが基本です。笹は1つの節から3本以上の枝が放射状に広がります。
(4) 大きさだけでは見分けられない?
「背が高いのが竹、低いのが笹」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、大きさだけで見分けるのは実は危険です。
たとえば、数メートルにもなる「メダケ」や「ヤダケ」は、名前に「タケ」とついていますが植物学上は笹の仲間。逆に、高さ数十センチにしかならない「オカメザサ」は竹に分類されます。
大きさや名前だけで判断せず、皮(稈鞘)や枝の本数で見分けるのが確実です。
(5) 育つ場所が違う
竹は比較的温暖な気候を好み、日本では本州以南に多く分布しています。北海道には天然の竹林はほとんどありません。
一方、笹は寒さに強く、北海道や高山地帯にも広く自生しています。クマザサは北海道を代表する植物の一つとして知られています。
竹と笹を実際に見分けるコツ
5つの違いを覚えても、いざ実物を前にすると迷うことがあります。シンプルな手順で確認してみましょう。
茎の表面を見てください。皮がついていなくてツルツルなら竹、皮が残っていたら笹の可能性が高いです。
節から出ている枝を数えます。2本なら竹、3本以上なら笹と判断できます。
それでも迷ったら、葉を1枚手に取って葉脈を確認しましょう。格子状なら竹、平行なら笹です。
この3ステップで、ほとんどの場合は見分けがつきます。
七夕に使うのは竹?笹?どっち?

七夕飾りに使われるのは、もともと「笹」のほうです。
七夕飾りの由来と笹の関係
七夕は中国から伝わった「乞巧奠(きこうでん)」という行事が起源とされています。日本に伝わったあと、笹や竹に短冊を吊るす風習が生まれました。
笹が選ばれた理由としては、笹の葉がこすれる音に神聖な力があると信じられていたこと、また、まっすぐ天に向かって伸びる姿が願いを届けるのにふさわしいと考えられていたことが挙げられます。
最近は竹を使うことも多い理由
現在の七夕飾りでは、笹ではなく竹が使われるケースも多くなっています。
その理由は、笹は切ったあとすぐに葉が丸まってしまい、日持ちしにくいためです。竹のほうが比較的長くきれいな状態を保てるため、商業施設やイベント会場では竹が好まれる傾向があります。

「七夕には笹と竹のどちらを使っても間違いではない」と覚えておくと安心ですね。
パンダが食べるのは竹?笹?
ジャイアントパンダの主食は「竹」です。
パンダは竹の茎・葉・タケノコを食べます。とくに若い竹の茎やタケノコは栄養価が高く、好んで食べることが知られています。笹を食べることもありますが、食事の大部分は竹が占めています。
英語でパンダの食べ物を「bamboo」と呼ぶのも、竹を指しているからです。
パンダは1日に10〜38kgもの竹を食べるといわれています。もともと肉食寄りの消化器官を持つため、竹の栄養を効率よく吸収できず、大量に食べる必要があるのです。
「バンブー」と「ササ」は英語でも区別される?
英語では、竹は「bamboo(バンブー)」と呼ばれます。一方、笹には「sasa(ササ)」という学名由来の呼び方があります。
ただし、英語圏では竹と笹を厳密に区別する習慣があまりなく、笹もまとめて「bamboo」と呼ばれることが多いのが実情です。植物学の文脈では、笹を「dwarf bamboo(矮小な竹)」や「Sasa」と表記して区別することがあります。
竹と笹の違いに関するよくある質問
- 竹と笹はどちらもイネ科なの?
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はい、どちらもイネ科タケ亜科に属する植物です。稲や麦と同じイネ科の仲間ですが、木のように茎が硬くなるのが特徴です。分類上は「竹」がタケ連、「笹」がササ連に分かれています。
- 竹と笹が交雑することはある?
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竹も笹も花を咲かせることが非常にまれで、数十年〜百年以上に一度ともいわれます。そのため、自然界で竹と笹が交雑するケースはほとんど確認されていません。
- 竹や笹は花が咲くと枯れるって本当?
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一般的に、竹や笹は開花後に一斉に枯れることが知られています。地下茎でつながった同じ群落が同時に花を咲かせるため、広範囲で一気に枯れる現象が起きます。
まとめ
竹と笹の違いを5つのポイントで振り返ります。
- 皮(稈鞘):竹は落ちる、笹は残る
- 葉脈:竹は格子状、笹は平行
- 枝の本数:竹は2本、笹は3本以上
- 茎の表面:竹はツルツル、笹はざらつきあり
- 生育地域:竹は温暖地、笹は寒冷地もOK
見分けに迷ったら、まず茎の皮をチェックしてみてください。皮が落ちていれば竹、残っていれば笹です。
七夕には笹も竹もどちらも使われますし、パンダが食べるのは主に竹。こうした身近な豆知識も、竹と笹の違いを知っていると一段と楽しめますね。


