「5月って英語で何て書くんだっけ?」とふと迷ったとき、頼りになるのが「May(メイ)」というシンプルな単語です。たった3文字なのに、その背景にはローマ神話の女神の名前が隠れていて、知るほどに5月という月への見方が変わります。
5月は英語で「May」。3文字と短く、略称はありません。語源は豊穣の女神マイア(Maia)で、大文字Mayと小文字mayは意味が異なります。
この記事では、Mayの正しい書き方や読み方、語源にまつわる神話、日付の表記ルール、5月にちなんだ英語フレーズまで、一気に押さえていきます。手帳やカード、SNSで5月を英語表記したい方や、月名の由来に興味がある方に役立つ内容です。
5月は英語で「May(メイ)」と書く
5月の英語表記は「May」。発音はカタカナで書くと「メイ」で、月名の中でも特に短く、覚えやすい単語のひとつです。ここでは、まずスペル・発音・略称・大文字小文字の基本ルールを整理しておきましょう。

スペル・読み方・発音のポイント
「May」のスペルは M・a・y の3文字。発音記号は /meɪ/ で、日本語のカタカナでは「メイ」と表記します。「メー」と伸ばすのではなく、最後にかすかに「イ」の音が乗るイメージです。
月の名前は固有名詞として扱われるため、文中でも頭文字は必ず大文字になります。たとえば「I was born in May.(私は5月生まれです)」のように使います。
5月だけ略称がないのはなぜ?
1月「Jan.」、2月「Feb.」、3月「Mar.」のように、英語の月名は省略形で書かれることがよくあります。ところが、5月だけは略称がありません。
理由はシンプルで、Mayはもともと3文字しかなく、これ以上短くしようがないからです。他の月を「Jan.」「Feb.」のようにピリオド付きで略している文章の中でも、5月は「May」とそのまま書かれます。「May.」のようにピリオドを付けるのは誤りなので、注意したいポイントです。
主な月の英語略称は以下の通りです。Mayだけは略さず、そのまま書くのが正解です。
| 月 | 正式表記 | 略称 |
|---|---|---|
| 1月 | January | Jan. |
| 2月 | February | Feb. |
| 3月 | March | Mar. |
| 4月 | April | Apr. |
| 5月 | May | (略さない) |
| 6月 | June | Jun. |
| 7月 | July | Jul. |
大文字「May」と小文字「may」の違い
意外と見落としがちなのが、大文字Mayと小文字mayの使い分けです。同じ綴りでも、文字の大小で意味がまったく変わります。
- May(大文字):5月という月の名前。固有名詞
- may(小文字):「〜かもしれない」「〜してもよい」を表す助動詞
たとえば「It may rain in May.」という文では、前のmayが助動詞、後ろのMayが月名です。文の途中であっても、月名のときは必ず頭文字を大文字にする、と覚えておけば混乱せずに済みます。
「May」の語源はローマ神話の女神マイア
Mayという単語のルーツをたどると、古代ローマの神話に行き着きます。豊穣を司る女神マイア(Maia)の名前が、そのまま月の呼び名になったというのが定説です。
豊穣の女神マイア(Maia)とは
マイアは、ギリシャ・ローマ神話に登場する大地と春の女神です。巨人アトラスの娘で、火と鍛冶の神ウルカヌス(ヴァルカン)と結びつけて語られることが多く、植物の成長や繁殖を司る存在として、古代の人々から厚く信仰されていました。
古代ローマでは5月1日にマイア神を祭り、豊作を願って供物を捧げる儀式が行われていました。ちょうど大地が緑に覆われ、生命力が満ちる時期。女神の名前を月の呼び名にするのは、自然な流れだったのでしょう。
ラテン語「Maius」から英語「May」へ
古代ローマでは、5月をラテン語で「Maius(マイウス)」と呼びました。これが「マイアの月」という意味で、後にフランス語の「mai」を経由して、古英語に取り入れられたのが「May」の起源です。

たった3文字の「May」の背後に、女神の名前と古代ローマの祭りが隠れていたなんて、なんだかロマンを感じますね。
別の語源説(年長者・尊敬の神)
女神マイアを語源とする説が最も有力ですが、別の解釈も伝わっています。
- ローマの名誉と尊敬を司る女神「マイエスタ(Maiesta)」に由来するという説
- ラテン語で「年長者」を意味する語(major、man などの語源と共通)から来ているという説
いずれの説も、5月という月に「敬意」「成熟」「豊かさ」といったイメージが重ねられている点では共通しています。
5月の英語表記|日付・期間の書き方
Mayの基本を押さえたら、次は実際に書くときのルールです。「5月に」「5月10日に」のような表現は、前置詞の使い分けが大事になります。
「5月に」は in May、「5月10日に」は on May 10
月全体を指すときは前置詞「in」、特定の日付を指すときは「on」を使います。前置詞の使い分けは、英語の日付表現でつまずきやすいポイントです。
- I was born in May.(私は5月生まれです)
- The festival is held on May 5.(その祭りは5月5日に行われます)
- We’re going to Kyoto in May.(5月に京都へ行きます)
- Let’s meet on May 20.(5月20日に会いましょう)
「in May」は5月のうちのいつか、「on May 10」はその日の1日、というイメージで覚えておくと使い分けが自然になります。
アメリカ式とイギリス式の日付表記の違い
日付を数字で書くとき、アメリカ式とイギリス式で順序が異なります。同じ「2026年5月10日」でも、書き方が変わるので海外の書類を扱うときは要注意です。
| 方式 | 表記例 | 順序 |
|---|---|---|
| アメリカ式 | May 10, 2026 / 5/10/2026 | 月→日→年 |
| イギリス式 | 10 May 2026 / 10/5/2026 | 日→月→年 |
たとえば「5/10/2026」と書かれていた場合、アメリカ式なら5月10日、イギリス式なら10月5日と読み取られます。誤解を避けたいときは、月名をスペルアウトして「May 10, 2026」のように書くのが安心です。
手紙・カードで使える5月の表現
手紙やグリーティングカードで日付を書くときは、月名をきちんとスペルアウトするのが丁寧な印象を与えます。SNSやカジュアルなメモなら数字表記でも問題ありません。
※上の表記は読みやすさのため改行で並べています。実際の文書では、フォーマルかカジュアルか、用途に合わせて選びましょう。
5月にまつわる英語イベント・フレーズ集
5月は、英語圏でも行事や季節の表現が豊富な月です。最後に、Mayと一緒に覚えておきたいイベント名やフレーズをまとめておきます。


メーデー(May Day)と五月祭の由来
5月1日は英語圏では「May Day(メイ・デー)」と呼ばれ、もともとは春の到来を祝う祭りでした。現在では労働者の祭典としての意味合いが強くなっていますが、ヨーロッパでは今も伝統的な五月祭が各地で行われています。
古代ローマでマイア女神に捧げられた祭りや、ケルト民族の春の祝祭「Beltane(ベルテーン)」が、現代のMay Dayのルーツとされています。
母の日(Mother’s Day)の英語表現
5月の第2日曜日は「Mother’s Day(マザーズ・デー)」、つまり母の日です。英語では次のように表現します。
- Mother’s Day is on the second Sunday in May.(母の日は5月の第2日曜日です)
- Happy Mother’s Day!(母の日おめでとう!)
- Thank you, Mom.(お母さん、ありがとう)
カードに添える短いメッセージにも使いやすい表現ばかりです。
春・新緑を表現する5月のフレーズ
5月は北半球では春の終わりから初夏にかけての時期。新緑や花の盛りを表現する英語フレーズも、覚えておくと日記やSNSで活躍します。
- Spring in May feels fresh and mild.(5月の春は爽やかで穏やかです)
- The flowers are in full bloom in May.(5月には花が満開になります)
- May is the most beautiful month of the year.(5月は1年で最も美しい月です)
- The new green leaves are shining in May.(5月の新緑が輝いています)
「May」というたった3文字の単語にも、女神の名前・季節の祝祭・春の喜びがぎゅっと詰まっています。書くときに頭の片隅で思い出すと、5月の景色が少し違って見えるかもしれません。
よくある質問
- 5月の英語「May」を略すときは「May.」と書くの?
-
ピリオドは付けません。Mayはもともと3文字なので、他の月を略している文章でも「May」とそのまま書くのが正解です。
- 「May」と「may」はどう違うの?
-
大文字の「May」は5月という月の固有名詞、小文字の「may」は「〜かもしれない」「〜してもよい」を表す助動詞です。文の途中でも、月名のときは必ず頭文字を大文字にします。
- 「5月10日」を英語で書くとどうなる?
-
アメリカ式なら「May 10, 2026」、イギリス式なら「10 May 2026」のように書きます。誤解を避けるため、月名はスペルアウトするのがおすすめです。
- 「May」の語源は何ですか?
-
ローマ神話に登場する豊穣の女神マイア(Maia)の名前に由来します。ラテン語の「Maius(マイアの月)」が、フランス語を経て英語の「May」になりました。
まとめ|「May」を覚えれば5月の英語は完璧
5月の英語表記「May」について、書き方・語源・使い方を一通り見てきました。最後に要点を振り返っておきましょう。
- 5月は英語で「May(メイ)」。3文字と短く、略称は使わない
- 大文字Mayは月名、小文字mayは助動詞。意味がまったく異なる
- 語源はローマ神話の豊穣の女神マイア(Maia)
- 「5月に」は in May、「5月10日に」は on May 10 と前置詞を使い分ける
- 母の日やメーデーなど、5月ならではの英語表現も豊富
たった3文字のMayですが、その背後には古代ローマの神話と、季節の喜びを祝ってきた人々の歴史が広がっています。日本語にも5月を「皐月(さつき)」と呼ぶ美しい異名がありますが、英語のMayにもまた違った物語が宿っているのです。


手帳やカードに5月の日付を書く機会があったら、女神マイアの存在を思い出しながら「May」と綴ってみてください。いつもの月が、ちょっと特別な響きを持って感じられるはずです。









