バーターとは?芸能界とビジネスで違う2つの意味を簡単に解説

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テレビのバラエティ番組で「今日は〇〇さんのバーターで来ました」というやり取りを聞いたことはありませんか。あるいはビジネスの場面で「これはバーターで」と言われて、意味がわからず戸惑った経験があるかもしれません。

じつは「バーター」は、使われる場面によって意味がまったく異なる言葉です。この記事では、芸能界とビジネスの2つの意味を、語源や使い方の例までやさしく整理していきます。

目次

バーターとは?まず結論をわかりやすく

バーターとは、大きく分けて「芸能界の業界用語」と「ビジネス用語」の2つの意味を持つ言葉です。同じ言葉でも、どちらの世界で使われるかで意味が変わります。

芸能界とビジネスで意味が違う

芸能界での「バーター」は、人気タレントと同じ事務所の若手を一緒に出演させる「抱き合わせ出演」を指します。一方でビジネスでの「バーター」は、お金を介さずに商品やサービスを交換する「交換取引」のことです。

この2つは由来もまったく別で、たまたま同じ発音になっただけと考えるとわかりやすいでしょう。

一言でいうと「セット出演」と「交換取引」

2つの意味

芸能界:人気者と若手をセットで出演させること(抱き合わせ出演)

ビジネス:お金を使わず、物やサービスを交換する取引(交換条件)

まずはこの2つを頭の片隅に置いておけば、会話の中でどちらの意味で使われているかを見分けやすくなります。

芸能界でのバーターの意味

芸能界でのバーターは、すでに人気のある芸能人と、売り出し中の若手芸能人を1組にして出演させることを指します。テレビ番組でよく耳にするのは、こちらの意味です。

抱き合わせ出演のこと

たとえば、人気お笑い芸人が司会を務めるバラエティ番組に、同じ事務所の新人タレントがレギュラーとして出演する。こうしたケースが典型的なバーターです。

ドラマや映画でも同じことが起こります。主演俳優と同じ事務所の若手が、脇役として一緒にキャスティングされるパターンです。事務所が新人に露出の機会を与える、育成の仕組みとして機能しています。

あの新人さん、この番組でよく見るなと思ったら、司会の人と同じ事務所だったんですね。

「〇〇のバーター」の使い方

芸能界のバーターは、次のような形で使われます。日常会話でそのまま使う機会は少ないですが、意味を知っておくと業界の話題についていきやすくなります。

  • 「あの子は主演の〇〇さんのバーターでドラマに出ている」
  • 「バーターで付いてきた若手が、思いのほか人気になった」
  • 「今回はバーター枠での出演らしい」

なぜバーター出演があるのか

バーター出演には、事務所と番組の双方にメリットがあります。事務所は看板タレントの人気を使って新人に経験を積ませられます。番組側は、人気タレントを起用する条件として若手も引き受けることで、出演交渉を進めやすくなります。

つまり、新人の知名度アップと出演枠の確保という、それぞれの利害が一致した仕組みといえます。

ビジネスでのバーターの意味

ビジネスでのバーターは、お金のやり取りをせず、商品やサービスを互いに交換する取引を指します。「交換条件」というニュアンスで使われることも多い言葉です。

物々交換・交換条件のこと

もともと英語の「barter」は「物々交換する」という意味を持ちます。ビジネスの場では、この意味が土台になっています。

交換する対象は、物だけに限りません。人材やサービス、宣伝の協力なども、バーターの対象になります。金銭の代わりに価値のあるものを差し出し合う、と考えるとイメージしやすいでしょう。

バーター取引の具体例

ビジネスでのバーターは、実際には次のような形で行われます。

握手を交わすビジネスパーソンのイメージ(交換取引の象徴)
場面バーターの内容
企業間自社の商品を使ってもらう代わりに、相手企業の商品を購入する
広告・PR商品を無償提供する代わりに、SNSで紹介してもらう
サービス同士自社のサービスを利用してもらう代わりに、相手のサービスを利用する

いわゆる「実績づくり」のために使われることもあります。売り出し中の商品を有名企業に使ってもらい、その見返りとして相手の商品やサービスを利用する、といった形です。

ビジネスでの使い方・例文

ビジネスシーンでのバーターは、次のように使われます。取引先との交渉や社内での相談で耳にすることがある表現です。

  • 「弊社の商品と、御社の商品をバーターできませんか」
  • 「今回はバーター取引ということで進めましょう」
  • 「宣伝協力とのバーターで、料金は据え置きになりました」

お金が動かないぶん、お互いの「価値」をどう見積もるかがポイントになりそうですね。

バーターの語源|2つの説

バーターの語源には、大きく2つの説があります。ビジネス用の意味と芸能界用の意味が別々の由来を持つ、という点が、この言葉のややこしさの正体です。

英語「barter(物々交換)」説

ビジネスで使うバーターは、英語の「barter」がそのまま語源です。barterは「物々交換する」「交換で手に入れる」という意味の動詞で、古くから使われてきた英単語です。

お金という共通の尺度を使わずに、価値のあるもの同士を直接やり取りする。この考え方が、ビジネス用語のバーターに引き継がれています。

業界用語「束(たば)」の逆さ読み説

一方、芸能界のバーターは「束(たば)」を逆さに読んだものだとされています。芸能界には、言葉をひっくり返して使う独特の習慣があります。「銀座」を「ザギン」、「寿司」を「シースー」と言うのと同じ発想です。

芸能人をセット、つまり「束」にして売り出すことから、「たば」を逆さにして「バーター」と呼ぶようになった、という説が有力とされています。

語源のまとめ

ビジネスのバーター:英語「barter(物々交換)」から

芸能界のバーター:「束(たば)」の逆さ読みから

バーターの類語・言い換え

バーターは、場面に応じて別の言葉に言い換えられます。相手に意味が伝わりにくいときは、次のような表現を使うとスムーズです。

  • 物々交換:物と物を直接やり取りすること。ビジネスのバーターに近い
  • 交換条件:「こちらを引き受ける代わりに」という取引のニュアンス
  • 抱き合わせ:人気商品と売れ筋でない商品をセットにする販売手法。芸能界のバーターに近い
  • セット出演:芸能界のバーターをやわらかく言い換えた表現

バーターに関するよくある質問

バーターは英語ですか?

ビジネスで使う「バーター」は英語の「barter(物々交換)」が語源です。ただし芸能界の「バーター」は日本語の「束(たば)」を逆さ読みしたもので、英語とは別の由来とされています。

バーターは悪い意味の言葉ですか?

基本的には中立的な言葉です。芸能界では新人に出演機会を与える仕組み、ビジネスではお金を使わない取引の手法を指し、それ自体に良い悪いの意味はありません。ただし文脈によっては「実力ではなくコネで出ている」といったニュアンスで受け取られる場合もあります。

バーターとタイアップの違いは何ですか?

タイアップは複数の企業が協力して宣伝や商品開発を行うことを指します。バーターは金銭を介さない交換取引が中心で、必ずしも共同で何かを作るわけではない点が異なります。

まとめ|バーターは文脈で意味を見分けよう

2つの意味と語源がわかれば、もう「バーターって何?」で戸惑うことはなさそうですね。

バーターは、芸能界とビジネスで意味が異なる言葉でした。芸能界では人気者と若手の「抱き合わせ出演」、ビジネスではお金を使わない「交換取引」を指します。

語源も、芸能界は「束(たば)」の逆さ読み、ビジネスは英語の「barter」と別々です。会話の中でどちらの世界の話かを意識すれば、意味を正しく見分けられます。

ほかのカタカナ語の意味も気になった方は、あわせてこちらもどうぞ。

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