7月8日は「質屋の日」です。カレンダーやニュースで見かけて、「なぜこの日なんだろう?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、由来は「7(しち)8(や)」で「しちや」と読む語呂合わせです。この記事では、質屋の日が定められた背景から、そもそも質屋とはどんなお店なのか、さらに700年前までさかのぼる質屋の歴史まで、やさしく解説します。
質屋の日とは?7月8日に定められた記念日
質屋の日は、質屋という存在をより身近に知ってもらうために定められた記念日です。毎年7月8日がその日にあたります。
質屋と聞くと、少し敷居が高いイメージを持つ人もいるかもしれません。この記念日には、そうしたイメージをやわらげ、安心して利用してもらいたいという願いが込められています。
「質屋の日」を制定したのは全国質屋組合連合会
質屋の日を制定したのは、全国の質屋が加盟する全国質屋組合連合会です。質屋の正しい仕組みや利用方法を広く知ってもらうことを目的として、記念日として設けられました。
普段はあまり足を運ぶ機会がないお店だからこそ、こうした記念日をきっかけに関心を持ってもらうねらいがあります。
キャッチフレーズは「安心して利用して」
質屋の日には「安心して利用して」というキャッチフレーズが掲げられています。質屋は法律に基づいて営業する、れっきとした融資のお店です。
質屋の日の由来は「7(しち)8(や)」の語呂合わせ
質屋の日が7月8日である理由は、日付の語呂合わせにあります。7を「しち」、8を「や」と読み、あわせて「しちや」となることが由来です。
記念日には数字の語呂合わせから決まるものが多くありますが、質屋の日もそのひとつです。読み方を知ると、日付がすっと覚えやすくなりますね。
なぜ「しちや」と読むのか
質屋は「しちや」と読みます。「質」という漢字には「しつ」のほかに「しち」という読み方があり、担保として品物を預けることを指す場合に「しち」と読まれます。
「質に入れる」「質草(しちぐさ)」といった言葉も、すべて「しち」と読むのが習わしです。日常ではあまり使わない読み方ですが、質屋にまつわる言葉では基本となります。
質屋の読み方・基本用語(質入れ・質請け)
質屋を理解するうえで、覚えておきたい基本の言葉が2つあります。品物を預けてお金を借りることと、その品物を取り戻すことです。
- 質入れ(しちいれ):品物を担保として預け、お金を借りること
- 質請け(しちうけ):借りたお金を返して、預けた品物を手元に戻すこと
- 質草(しちぐさ):担保として預ける品物そのもの
これらの言葉を知っておくと、質屋の仕組みがぐっと分かりやすくなります。
そもそも質屋とは?仕組みをやさしく解説
質屋とは、品物を担保として預かり、その価値に応じてお金を貸すお店です。銀行の融資とは違い、預けた品物そのものが担保になる点が大きな特徴です。
審査で収入や信用情報を細かく調べられることが少なく、預けた品物の範囲でお金を借りられる仕組みになっています。
品物を預けてお金を借りる「質入れ」
質屋の基本的な流れは、品物を預けてお金を借り、後で返済して品物を取り戻す、というものです。実際の利用の流れを見てみましょう。
ブランド品や貴金属など、価値のある品物を質屋に持ち込みます。
お店が品物を査定し、その価値に応じた金額を貸してくれます。
決められた期限までに借りたお金と利息を返せば、預けた品物が手元に戻ります。
もし返済しない場合でも、預けた品物を手放すだけで済み、それ以上の借金を負うことはありません。この点も質屋ならではの特徴です。
質草になる主な品物
質草として預けられるのは、それ自体に価値があり、保管しやすい品物です。現代では次のようなものが代表的です。
- 宝石・貴金属などのジュエリー類
- ブランドバッグや財布
- 腕時計・カメラ
- スマートフォンやパソコンなどの電子機器
- 楽器

質屋の歴史|700年前の鎌倉時代が起源
質屋の歴史は非常に古く、その起源は700年ほど前の鎌倉時代までさかのぼるとされています。品物を担保にお金を貸すという仕組みは、貨幣経済の広がりとともに生まれました。
現代のような「質屋」という呼び名になるまでには、実は長い時間をかけた変化がありました。
始まりは「土倉(どそう)」と呼ばれた金融業
鎌倉時代から室町時代にかけて、品物を担保にお金を貸す金融業者は「土倉(どそう)」と呼ばれていました。これが現在の質屋の原形とされています。
土倉は、預かった品物を火災や盗難から守るため、土で塗り固めた頑丈な蔵(土蔵)で保管していました。この蔵の様子が、そのまま業者の呼び名になったといわれています。
当時は造り酒屋が副業として土倉を営むことも多く、全国各地に存在していたことが文献に記録されています。
「土倉」→「質屋」へ、呼び名の変遷
お金を貸す業者の呼び名は、時代とともに移り変わってきました。おおまかな流れを見てみましょう。
| 時代 | 主な呼び名 |
|---|---|
| 鎌倉時代 | 土倉(どそう)・庫倉 |
| 室町時代 | 土蔵・土倉 |
| 江戸時代 | 質屋 |
| 現代 | 質屋 |
「質屋」という名称が定着したのは江戸時代のことです。庶民の生活に融資が根付き、身近な存在として広まっていきました。そこから現代まで、質屋は姿を変えながら続いてきたのです。
質屋の日に関するよくある質問(FAQ)
- 質屋の日は誰が決めたのですか?
-
全国の質屋が加盟する全国質屋組合連合会が制定しました。質屋を安心して利用してもらうことを目的とした記念日です。
- なぜ7月8日が質屋の日なのですか?
-
7を「しち」、8を「や」と読む語呂合わせが由来です。あわせて「しちや」となることから、この日が選ばれました。
- 質屋と買取店は同じものですか?
-
少し違います。質屋は品物を預けてお金を借り、返済すれば品物が戻る仕組みです。一方の買取は品物を売って手放すため、後で取り戻すことはできません。多くの質屋は買取にも対応しています。
まとめ
質屋の日(7月8日)は「7(しち)8(や)」の語呂合わせが由来で、全国質屋組合連合会が「安心して利用して」という願いを込めて制定した記念日です。
質屋は品物を担保にお金を借りられるお店で、その歴史は鎌倉時代の「土倉」までさかのぼります。江戸時代に「質屋」という呼び名が定着し、質草の中身を変えながら現代まで続いてきました。
7月8日を見かけたら、こうした言葉の由来や長い歴史に、少しだけ思いをはせてみてはいかがでしょうか。
